高齢者を対象にした清泉公民館主催の「公共交通乗り方教室」が22日、岡山県津山市のJR美作滝尾駅を出発点に開かれ、10人が日帰り旅行を通してバスや鉄道の大切さと活用方法を学んだ。
地元の公共交通機関の利用促進を図り、昨年度に続いて開催。清泉地区のお年寄りたちが参加し、JR因美線とコミュニティーバス・ごんごバスを使って、城東町並み保存地区を訪れた。
津山駅では、JR西日本と市商業・交通政策課の職員がワンマン列車や路線バスの乗降の仕方、運賃の支払い方法を説明したほか、近隣の町へ向かう各路線を紹介するなど詳しく語った。また、「公共交通機関は自家用車を持たない子どもやお年寄りたちにとって大切な移動手段」と強調し、普段の生活において活用すると良い点なども述べた。
妙原の大谷美代子さん(82)は「いつかは運転免許を返納する時が来る。その後を考えると列車やバスは必要。ローカル線の存廃問題が出てくる中、地域の人の生活を支えるために残してほしい」と話していた。