美作高校ソフトボール部3年の捕手・麦谷美波選手(18)=広島県東広島市出身=が、国内最高峰の女子リーグ「JDリーグ」の初代王者・ビックカメラ高崎ビークイーン(群馬県高崎市)に入団する。「打者としてチームに貢献できる選手になりたい」と、日本代表を数多く擁する名門でのプレーに向けて抱負を語る。
長打力や肩の強さを武器に、岡山県内屈指の強打者として活躍してきた。小学3年のころ地元のクラブチームでソフトを始め、中学時代は広島県大会で準優勝を2回経験。美作高校へは、監督と選手との距離の近さなどに魅力を感じ、「ここで日本一になりたい」と進学を決めた。
1年のころはコロナ禍で試合がなく、「何を目標にすべきか迷った」ものの、2年時は正捕手になり県大会と中国大会で準優勝。昨年春の県大会では準決勝に続いて、創志学園との決勝で本塁打を放って優勝に導き、中国大会で準優勝に輝いた。一方、この年の国体では4番を任されたが実力を発揮できず、「悔しさを今後に生かしたい」と誓う。
ビックカメラ高崎は、昨年始まったリーグを制覇するなど国内屈指の強豪として知られる。北京五輪などで金メダルを獲得した上野由岐子投手ら多くの日本代表選手が所属。麦谷選手はセレクションを受けて昨年秋に入団が決まった。美作高ソフト部からトップリーグへの輩出は2人目。
杉本有加監督(42)は「今という瞬間を大事にしながら自分のベストを尽くし、力強く、勝負強いバッティングでチームに貢献してほしい」とエールを送る。
麦谷選手は「社会人として自分の行動に自覚と責任を持ち、練習では基礎からしっかり積み上げて試合で活躍し、将来、日本代表に選ばれる選手になりたい」と決意を語った。
リーグ開幕は4月15日。
ビックカメラ高崎ビークイーン(群馬県高崎市)に入団決定!美作高校ソフトボール部3年捕手・麦谷美波選手(18)/ 岡山県津山市