ウランガラスを専門とする妖精の森ガラス美術館=岡山県鏡野町上斎原=の収蔵作品展「ひかりのかたち展」が5日、鏡野町上斎原の同館で始まり、個性豊かな光の表情が来館者を魅了している。10月2日まで。
ガラス作家14人が同館の工房で手がけた吹きガラスを中心に54点を展示。ブラックライトを当ててウランガラス特有の蛍光の緑色を際立たせている。
色ガラスを使った装飾を施す加倉井秀昭さん(長野県)の器やグラス、キツネやウサギをはじめ、岡本常秀さん(美作市湯郷)の愛らしいカエル、安達知江さん(赤磐市)のタンポポなどが並ぶ。白神典大さん(倉敷市)と小林亮二さん(広島県)によるユーモラスな十二支も面白い。厚みや凹凸、ガラスに含んだ色によって濃淡に変化が生まれ、幻想的な光を放つ。
同館の三浦和学芸員は「子どもから大人まで楽しめる作品が出そろった。作家ごとに異なる色合いや質感を楽しんでほしい」と話している。
後期は12月20日~来年4月8日に構成を変え、開催予定。