岡山県津山市河辺の自営業・西尾紀子さん(54)が、今月20、21日に東京で開かれるボディメイク競技の祭典「ジャパンカップ」のドリームモデル部門に挑む。大舞台を前に練習を積み重ね、心と体に磨きをかけている。トレーニング開始からわずか2年で全国切符をつかんだ“シンデレラガール”だ。
8月の「マッスルゲート神戸」で優勝し、出場権を得た。ドリームモデル部門は、健康的で引き締まった体をドレス姿で美しく表現する競技で、ポージングやウオーキングなどの見せ方と全身のバランスを総合的に評価する。過度な筋量を求めず、幅広い世代が挑戦しやすいカテゴリーとして人気が高まっている。158センチ以下級、50歳以上の2部門に出場する。
西尾さんが筋力トレーニングを始めたのは2年前。当初は軽い気持ちのダイエットだったが、体重が落ちても「貧相な体は嫌だ」と感じ、「自分の体と心を見詰めなおしたい」と決意。「50代でも、きちんと食べながら健康的に引き締まれることを知ってほしい」と語る。
練習はゴールドジム津山。週6~7日通い、肩や背中のラインづくりを中心に全身を鍛え、鏡や動画でフォームを確認。県外スタジオでも専門的なポージング指導を受けて仕上げを進めている。
「みんなの応援がうれしい。今だからこそ挑戦できるし、同世代の励みになれば」――。積み重ねた努力と明るい笑顔が、そのまま舞台の輝きへとつながっていく。
