マスクの材料にするさらしを提供してくれたお礼にと、美作市平福の岡本和子さん(82)が25日、同市江見の普門寺と和田の光明寺に手作りの門松を一対ずつ寄贈した。
新型コロナウイルス感染拡大の中、和田さんは知人とともに、市内の幼稚園、保育園、こども園に通う園児たちのためにマスクを作って贈る取り組みを行った。同市と奈義町の4寺院が上質なさらしの提供に協力し、約600枚を仕上げることができた。
門松(高さ約1・2㍍)は、岡本さんと夫の清さん(87)の2人で作ったもので、自宅にある松や葉ボタン、ナンテンなどを材料に使用。普門寺では本堂に続く石段の前に設置した。「たくさんのさらしをありがとうございました。さらしがあったからこそ作ることができました」と感謝を示す岡本さん。中田晃基住職(76)は「子どもたちに喜んでもらえてよかった。立派な門松をいただき、年神さまも喜んでくれるでしょう」と話した。
真休寺(位田)と西現寺(奈義町柿)には、自家製の米を10?ずつ寄贈した。
p
さらしのお礼に門松を贈った岡本さん=普門寺