マムシ除けで知られる岡山県津山市の福力荒神社=津山市福力=の大祭が、旧正月の10日から開かれ、大勢の参拝者でにぎわっている。12日まで。
土曜日の初日は、朝からマイカーやJRを利用した家族連れらが次々に訪れ、拝殿で家内安全、安産などを祈念した後、マムシ除けに効くという御浄砂(ごじょうさ)やお守りを買い求めていた。午前10時からの神事では、横林正晴宮司の祝詞奏上に続き、津山市の大崎小6年生女子児童が「浦安の舞」「豊栄の舞」を奉納。参道には刃物や農具、まむしよけまんじゅう、たい焼きといった露店約90店が軒を連ねていた。
津山市の土井啓州さん(71)は「自宅の庭でマムシによく出くわすが、母ともに御利益あって咬まれずにすんでいる」と話していた。
同祭は旧正月に恒例で行っているが、来年から1月最終土曜日から3日間実施する。