希少種のモリアオガエルの産卵が岡山県津山市内の里山などでも始まり、新たな命を育むメレンゲ状の白い卵塊が木の枝にぶら下がっている。
神楽尾山の麓の総社地区、石田宣明さん(85)が管理している田んぼでは20日現在、2個の卵塊を確認。周辺は毎年、産卵場所になっており、たくさんの卵塊が見られる。
一つに300~800個ほどの卵が入っているといわれ、1週間ほどでオタマジャクシになって水中に落ちる。石田さんは「まるでカエルたちが田植えを待っていたかのよう。ちょうど水の上に位置する枝がよく分かるものだと驚くばかり。ここの水はきれいな湧き水なので、豊かな自然の中で無事に育ってほしい」と見守っている。
