エイプリルフールの1日、岡山県美咲町の三休公園で、本心とは正反対に願い事を唱えて幸運を祈願するユニークな恒例行事「うそとり大明神大祭」が開かれ、参加した地域住民らが互いのうそや冗談を笑い飛ばしながら和やかな時間を過ごした。
同祭は地元団体でつくる三休公園さくらまつり実行委が主催。今年で25回目を迎える。過去に飛来してきた野鳥のウソが園内の桜の芽を食べてしまい、花が咲かなかったという出来事をきっかけに始まった。害虫も食べてくれるウソの有益な面も見つめて共存する道を選び、「悪いことをうそにして、取り払ってもらおう」という発想で1998年に「うそ鳥大明神」の石像を建立して以降、続いている。
この日はどんよりした天気にも関わらず、多くの人が集まり、広場はにぎやかに。鼻眼鏡をかけた男性がふんする「うそ神主」が白塗りの化粧を施した「うそ巫女(みこ)」を連れて登場。神主が2羽のウソを模したオブジェが載った石像の前で自作の祝詞を読み上げた後、「お客様がたくさん来ませんように」と玉串を捧げて笑いを誘い、続いて参加者たちもしきたりに習い、うそや冗談を言いながら祈願した。
その後配られた絵馬にも同様に「家族が幸せになれませんように」などとしたためて祈った。旭学園4年生の大釜雄斗君(9)は「とても変わった行事で面白い。ずっと続いてほしい。自分は『みんなで楽しく過ごせませんように』と願った」と話した。
同園に咲く桜約5000本が現在見ごろを迎えている中、12日まで「さくらまつり」を開催している。土日はグルメフェス、4日は夜桜と花火の打ち上げなどを行う。

