先進的な活動、サービスを行う図書館を表彰する「ライブラリー オブ ザ イヤー2022」で新魚町の市立図書館が、優秀賞と一般投票で選ばれる「オーディエンス賞」のダブル受賞を果たした。
賞は、NPO法人・知的資源イニシアティブ(東京都)が2006年から毎年実施している。今年候補に挙がった33機関の中から2次にわたる審査を経て、大賞候補の4機関に選出され、優秀賞に。オーディエンス賞は2022年11月にオンライン上で行われた投票で、最多数の票を獲得して輝いた。
同館は08年に美作大学(北園町)と津山高専(沼)の図書館との三館連携協定や、市内にある高校6校の図書館との協定を締結し、相互で本の貸し出し、利用ができる仕組み「津山モデル」を構築。これにより各館の蔵書を市民や学生、教職員たちが手に取ることが可能になり、利便性が向上した。また、国公立、私立機関の枠組みを超えた連携を続け、制度を定着させた点なども高く評価された。
現在、館内では授与された記念トロフィーと賞状を展示している。利用者の林友紀子さん(43)=日本原=は「幅広い分野の本がたくさんあり、さまざまな要望に応えてもらえるのはすごく便利。調べたい物事がある時、大学の専門的な本が読めるのはありがたい」と語る。
菊入典子館長は「高校や高専、大学の協力があっての受賞で感謝している。これからも市民や学生のみなさんにとって利用しやすい図書館となるように、サービス継続、向上を図っていきたい」と話している。
賞については、同NPO法人のホームページで確認できる。
ライブラリー オブ ザ イヤー2022 新魚町の市立図書館が優秀賞とオーディエンス賞のダブル受賞
- 2023年1月7日
- 行政・公共