先進的な図書館活動に贈られる本年度の「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー」優秀賞に、津山市立図書館が選ばれた。国立、公立、私立の図書館が連携してサービスを提供する独自の「津山モデル」が評価された。県内の受賞は17年の瀬戸内市民図書館に続いて2件目。
同図書館は08年、美作大、津山高専と三館相互協力協定を締結。同年に三館と市内の公立・私立高校の図書館は同様の協定を結んだ。津山中央病院も加わり、学生や教職員、一般市民がどこでもサービスを利用できる環境を整備。各施設が連携した講演会などのイベントも多数開催している。
賞はNPO法人「知的資源イニシアティブ」(東京)が06年から始めた。今年は一次選考を通過した13機関から優秀賞4機関が選ばれた。大賞とオーディエンス賞を選ぶ最終選考会は11月30日に東京で開かれる。
菊入典子館長は「津山市立図書館単独ではなく、各学校との連携が評価を受けた。基盤が異なる図書館同士の連携は珍しく、誰でも必要とする情報にスピーディにアクセスできる。14年間継続しており、受賞を喜んでいる。最終選考会はオンラインで投票できるので、応援をお願いします」と話している。
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「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー」の優秀賞を受賞した津山市立図書館と菊入館長
ライブラリー・オブ・ザ・イヤー」優秀賞 津山市立図書館