勝北地域の大規模農家・土井農園=岡山県津山市=は、ラジコン操作で水田に除草剤を散布するエアボートを導入し、作業の省力化に取り組んでいる。30アールをわずか5分程度で完了でき、大幅な作業効率の向上につなげている。
ボディボードを利用した船体は全長約90センチ、全幅約60センチ。小型の2サイクルエンジンを搭載し、後部のプロペラを回して風を送ることで前に進む。タンクに入れた液体の除草剤を電動ポンプにより後部から流し込み、船の速度に応じて量を調節できる。
機械に詳しい知人が手作りした。模型用のプロペラなど各種部品を集めて試行錯誤の末に完成させた。市販品より価格も安い。昨年導入し、今年のために改良も施した。
水稲20ヘクタールを手がける同農園はそれまで手で除草剤をまき、多くの時間と労力を要していた。それに代わるエアボートは操作も難しくなく、「作業時間は10分の1以下」という。水を張った田の端から端を数往復し、まんべんなく拡散できるため、薬の効果も高められる。
同農園は「農業者の高齢化の中で機械による省力化は不可欠。時間短縮とともにコスト削減などにつながっている」と成果を語り、「エアボートは楽しく仕事ができる要素があり、農業に関心を持ってもらうきっかけになれば」と話している。
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土井農園が導入し、成果を上げている除草剤散布用の手作りエアボート