岡山県津山市・城東地区の重伝建選定10周年を記念し、親子ワークショップ「鉄道ジオラマを作ってみよう!」(同市、トレビック模型主催)が9日、同市中之町の作州城東屋敷で開かれ、子どもたちが手のひらサイズのリアルなジオラマづくりに挑戦した。
市内小学4〜6年の子どもと保護者20組が参加。猪子祐二店長(65)をはじめ鉄道模型メーカー・カトー社員、愛好家ら10人が協力した。
イメージイラストを描き、縦9センチ、幅14.5センチのベースを組み立てた。山野や川を発泡スチロールと紙粘土で形成。色を塗って下草や樹木で飾り付け、川の部分にジェルを塗った。
昼食をはさんで3Dプリンターで作った台車にそれぞれがデザインした紙の車体を載せて完成。最後に全ジオラマを連結し、列車が走ると歓声が上がった。父親と来ていた北小4年の小林夢菜さんは「風景づくりが楽しかった。みんなの作品が一つになったときは感動しました」と話していた。
城東地区は2013年8月7日に重伝建に選定。10周年記念事業としてこのほか記念誌製作、保存物件への伝建プレート設置などを予定している。
30日にも同様のワークショップがあり、申し込みを受け付けている。問い合わせ、申し込みは、市歴史まちづくり推進室(☎0868-32-7000)。