津山市は20日、新型コロナウイルス禍で延期していた第71回「成人を祝う会」をオンラインで開いた。感染拡大防止のため、市役所での式典に実行委の新成人5人のみが出席し、様子をライブ配信。対象者らが自宅などで視聴する異例の晴れの日となった。
谷口圭三市長はコロナ禍に触れ、「時代の変化は新たな未来につなげるチャンス。自分たちのなすべきことを着実に行い、希望をもって歩んでほしい。国際化、多様化も進んでおり、世界で活躍する人材になれるよう古里からエールを送る」と激励した。
新成人を代表し、就実大3年・小林拓翔さん(20)=平福、津山西中出身=が「思いもよらぬ不自由に直面し、先行きが見えず、不安を抱える状況の中でも投げやりになることなく、目標を持ち、前向きに取り組んでいきたい。多くの方々への感謝の気持ちを忘れずに一歩ずつ進む」と決意を述べた。
記念事業として、ザシロヤマテラス津山別邸の宿泊券や市内産のフルーツなどが当たる抽選会を行い、当選者を発表。衆楽園など3カ所では10月1〜10日、成人を祝う会の看板の前で記念撮影できるフォトスポットも設置する。
動画投稿サイト「ユーチューブ」で式典の様子を配信し、最大53人が視聴した。
成人式は当初、津山文化センターで1月10日に開催する予定だった。6月にオンライン形式での実施を決定し、対象となる約1000人に案内はがきで通知した。
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カメラに向かって新成人としての決意を述べる小林拓翔さん
リモートで津山市成人を祝う会