JR芸備線・姫新線・因美線の利用促進と存続をめざす議会議員連盟の総会(理事会)が9日、岡山県の津山市役所で開かれ、存続問題が浮上しているロ―カル3路線の利用促進に向けた本年度の事業計画などを決めた。
同協議会は昨年7月に設立。津山、新見、真庭、美作市議会、勝央町、鳥取県智頭町議会と、鳥取市議会と八頭町、兵庫県佐用町議会の有志賛助会員で構成している。
各議会の議長(理事)とオブザーバー計8人と事務局から8人が出席し、津山市議会議長・中島完一会長が「我々の生活に欠かすことのできない芸備線、姫新線、因美線の維持存続を図ることは喫緊の課題。特に芸備線は、再構築協議会の議論が本格化している。3路線の将来を見据えて、沿線の議会議員が一層の連携と協力を深め、知恵を出し合いながら取り組みを進めたい」とあいさつ。
議事に移り、昨年度の事業▽国の芸備線再構築協議会の設置を受け、議会議員連盟として当該自治体議員が参画できるよう、同協議会に参加している新見市に参加要請を行った▽沿線自治体の未加盟議会の訪問と加盟への働きかけ▽環境省と国土交通省の視察、沿線に関係する衆・参議員の訪問―などを報告。
本年度の事業計画▽芸備線再構築協議会へ同議会議員連盟として参画するための対応▽県や関係自治体、鉄道関係者などとの意見交換会や先進的な取り組みにかかる調査研究▽未加盟議会の参画促進▽ロ―カル線の存続に向けた国やJRへの要望活動―などを承認した。
各理事からは「具体的な成果を上げるために中間目標を設定するべき」「3線には温度差があり、3部会に分けては」「列車活用につなげる観光などを通した連携」「共通認識のための勉強会を」などの意見が上がった。
中島会長は「まだ参加いただけていない、鳥取、兵庫県の沿線の自治体の議会に引き続き働きかけていく。今年度中には存続を求める要望書を国とJRに届けたい」と述べた。