津山青年会議所(津山JC)は21日、6月に開催したペットボトルのキャップでモザイクアートを制作する「キャップでつくろう!みんなの津山城」で、県内外から寄せられたキャップ約30万個をワクチン支援に役立てようと、岡山県新見市の廃棄物リサイクル業・山陽環境開発(にいみ清掃)に寄付した。
同社は開発途上国に必要なワクチンを届け、子どもたちを感染症から守る活動を行うNPO法人「世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)」に賛同し、回収したプラスチック製のキャップでリサイクル製品を作り、売上金を寄付している。
贈呈式が津山市山下の城下スクエアで開かれ、関係者約30人が出席。アートの制作にかかわった子どもらの話を聞き、同JCの岡孝男理事長らからキャップを受け取った同社の岩元達也社長は「みなさんのおかげで、病気で苦しむ子どもたちを助けることができる。一人ひとりの優しさと日ごろの行動が大きな力になる。引き続きご協力をいただけたらありがたい」とあいさつ。
岡理事長は「普段できることに取り組むだけで助かる人がいることに気付いてもらえたらと考え企画したところ、たくさんの人から協力をいただき、すばらしい事業になった。感謝を申し上げたい」と話していた。
岩元社長によると、ペットボトルのキャップ約1000個で1人分のポリオワクチン(約20円)に還元できるという。
