岡山県奈義町の「菜の花まつり」(同実行委主催)が13日、同町豊沢のシンボルロード周辺で開かれた。あいにくの雨にもかかわらず町内外から大勢の家族連れらが来場し、黄色に彩られた花畑の眺めや町特産の味覚を満喫した。

12回目を迎える町恒例のイベント。今回は雨天により気球搭乗体験を取りやめるなど当初の予定を変更して実施。約1キロのシンボルロード沿いでは、計約13ヘクタールの田んぼに植えられたアブラナが見ごろを迎え、訪れた人は傘をさして散策するほか、陸上自衛隊日本原駐屯地が特別に運行する自衛隊車両に搭乗し、観賞を楽しんだ。
同所の屋内ゲートボール場・すぱーく奈義では、町内外の飲食店や雑貨店、地域団体など約50組が露店を構え、なぎビーフの串焼きやさといもドーナツといった町特産品を使ったグルメや軽食などを販売。菜の花を肥料にして育てた「菜の花米」のほか、採れたての旬の果物や野菜が売り出されており、食事を堪能する人や、物産品を買い求める人たちでにぎわった。

孫らと一緒に来た山方の介護士・徳田亮子さん(58)は「おいしい食事を提供するお店がたくさんあり、孫たちもいっぱい食べてとても満足そう。天候には恵まれなかったものの、親子3世代で十分満喫した。晴れた日には菜の花畑をじっくり散策したい」と話していた。
