文化財防火デー(26日)に合わせて岡山県津山市消防団は21日、同市加茂町知和の千磐神社で防火訓練を行い、万が一の火災に備えて対応を確認した。
加茂方面隊5分団の団員135人が参加。同神社には市文化財(天然記念物)の「臥龍藤」「千磐神社のスギ」があり、訓練は墓地のたき火が林野火災となり、境内への延焼拡大を防ぐという想定で行った。
消防ポンプ自動車と小型動力ポンプ(積載車)を使用した放水訓練を実施。駆け付けた団員たちは機敏に動き、加茂川と舟山川の河川2カ所から神社駐車場までの約300メートルをそれぞれ中継送水し、火点の雑木林に向かって放水した。
訓練後、竹内英記消防団長は「住民の生命や財産を守り、災害などの発生に対しても初心に帰ってしっかりと対応していきたい」と話した。
同訓練は毎年、各方面隊が持ち回りで行っている。