文部科学省の指定を受けて美作高校に本年度開設された「学びの多様化学校」(不登校特例校)の現状報告会が28日、同校(岡山県津山市山北)で開かれ、第1期生の学校生活の様子や、不登校支援の今後の課題などについて説明した。
中・四国地方の高校として初めての設置で、「Bloom(ブルーム)コース」と名付けて新設。約半年が経過する中、入学した22人のうち約8割の生徒が順調に登校できているという。
水泳部や陸上部、茶道部などの部活動に7人が入部。他クラスに友だちができ、教員にも積極的に話しかけるといった変化が表れている。子どもが笑顔になったことで家族の笑顔も増えたほか、保護者の会が立ち上げられたことも紹介した。
一方で課題には▽欠席が続く生徒、保護者への対応▽生徒の将来を見据えた指導・支援―などを挙げ、「今後も地域の理解と協力が必要」とした。
地域の中学校教員や市教委などの教育関係者、保護者ら23人が参加し、同コースの取り組みに理解を深めた。
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