「この世界で頑張っている人がいっぱいいると思います。だから瑚実乃と一緒に頑張ろうという気持ちで書きました」と笑顔で話すのは、岡山県津山市にある「つやま東幼稚園」の早瀬瑚実乃ちゃん(5)。4歳から詩を書いている。
1歳ごろから母・友浦さん(35)がさまざまなジャンルの本を読み聞かせていくうちに、俳句や詩に興味を示すようになり、特に中原中也と金子みすゞがお気に入りという。
新作の「けわしいみち」は、「ガリバー旅行記」や「エルマーのぼうけん」から着想し、「やるぞ」と自分を鼓舞する気持ちを込めたという。「新聞はたくさんの人が読んでくれるから」と自ら模造紙に書き、友浦さんと本社に持参した。
詩に表現した思いを日々自分に問いかける瑚実乃ちゃん。「将来の夢は、ドラマ『ドクターX』の主人公・大門未知子のような医者」だといい、「今頑張っている算数や英語の勉強を続けて、いろんな国の人たちを救うかっこいいドクターになりたい」と目を輝かせる。
けわしいみち
わたしはそれをやりとげたんだ
とげとげのつるがあったり
きがたおれたりするみちを
ろーぷをつかってすすむ
とちゅうで はむいりの
さんどいっちをたべたり
かわいいとりやうさぎがいて
おはなしをする
おがわで かおをあらう
おみずは つめたくてきもちいい
このけわしいみちは
こんくりーとじゃない
どろのなかでこけたり
かにさされたりする
もうじゅうがでてくるかも
でも、がんばれと
こころにはなしかける
こころもがんばれと
わたしにはなしかける
みちがないところもある
そのときはとまる
このけわしいみちをすすむために
がんばるぞというきもちが
もどるまで、じっとまち
このけわしいみちをすすむと
さいごには せいこう
のはながひらくだろう