世界的な彫刻家・画家の武藤順九さんによる大理石彫刻 津山市に寄贈

芸術
         

世界的な彫刻家・画家の武藤順九さん(72)=昭和町=による大理石彫刻が、両備システムズ(岡山市)から津山市に寄贈され8日、設置場所の津山文化センター(山下)東エントランスで除幕式が行われた。
 石彫は、東日本大震災の慰霊モニュメントとして宮城県石巻市の国立震災復興祈念公園に設置された「CIRCLE WIND(風の環)2011―絆―」のファーストイメージモデルで、実物の4分の1サイズ(高さ64?、幅80?、奥行き26?)。震災直後、武藤さんが被災地のがれきの下で芽吹いた植物の双葉を目にして着想し、表裏が交錯する「メビウスの輪」と重ねて犠牲者の鎮魂、復興への思いを表現している。
 市内で昨春開かれた特別企画展で同社が買い上げ、企業版ふるさと納税(物納)として寄付することとした。価格は1760万円。
 関係者約30人が出席して除幕し、武藤さんが作品を紹介。
 小嶋光信同社会長兼CEOが「見るほどに心打たれる彫刻。津山になくてはならないと思い、ふるさと納税として贈らせていただいた。この『絆』を大事に、博物館都市として発展することを願う」とあいさつし、谷口市長に目録を手渡した。
 市長は感謝状を贈り「この素晴らしい作品を津山の芸術文化振興のシンボルとし、博物館都市構想に取り組んでいきたい」と述べた。


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