中和抗体薬投与するため 宿泊療養施設 岡山市内に確保

医療・福祉
         

県は、新型コロナウイルス流行「第6波」の拡大を受け、重症化予防に有効な中和抗体薬を投与するための宿泊療養施設を岡山市内に確保し、21日から運用を開始する。専用施設での投与は初めてで、変異ウイルス・オミクロン株の感染が急増する中、医療現場への影響を抑制する狙い。
 使用する中和抗体薬はオミクロン株にも有効とされる「ゼビュディ」で、55歳以上や基礎疾患がある人らが投与対象。すでに用いている医療機関もあるが今回、同市の岡山シティホテル厚生町(全270室)を1棟借り上げ、処置スペースを設ける。契約期間は3月末までとし、状況に応じて延長する。
 医師や看護師ら7、8人の運用体制とし、患者は同時に数人程度対応可。事前説明、1時間程度の点滴投与、経過観察の後、客室で療養する。
 一方、宿泊療養施設については、現在借り上げている3カ所のうち、東横イン岡山駅西口右(同市)の運用を今月末で終了する。継続する同市のアパホテル岡山駅前(256室)と倉敷市のベッセルホテル倉敷(103室)に、岡山シティホテル厚生町を加えた確保室数は計629室(現在507室)となる。


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