公務員になりすまし高齢者から税金の還付金名目で現金を振り込ませた上、不正に入手した他人名義のキャッシュカードを使って引き出したとして、岡山県警美作署は11日、電子計算機使用詐欺、窃盗の疑いで、中国籍の住所不定、無職の男(22)を逮捕した。
調べでは、容疑者の男は氏名不詳の共謀者とともに勝央町の男性(68)から不法な利益を得ようと画策。
共謀者が2024年11月5日、男性に公務員になりすまして電話をかけ「税金の払い過ぎで還付金があります」「過払い金の返金の手続きはATMでできます」などとうそを言い、同町金融機関のATMを操作させ現金約43万円を振り込ませた。
さらに、同日千葉県流山市のコンビニエンスストアのATMで不正に入手した他人名義のキャッシュカードを使って3回にわたり、男性に振り込ませた現金約43万円を引き出して盗んだ疑い。容疑者の男は黙秘している。
同署は、被害届を受け、防犯カメラなど所要の捜査を行い、犯行を特定。匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」の犯行だとみて共謀者や余罪など捜査を進めている。