大人と語り合うキャリア教育プログラム「中学生こみゅ」(津山市教育協議会主催)が24日、中道中学校(岡山県津山市勝部)で開かれ、2年生約100人が多様な価値観にふれて視野を広げた。
地域のボランティアや津山高専と美作大学の教員、地元企業に勤務する会社員、市の若手職員ら36人を交え、数人ずつのグループでテーマを変えながら進行。年齢や肩書き、立場を超えたフラットな関係でトークを行った。
このうち「自分のいいところは?」では、生徒から「人にやさしくできる」「自分の興味がはっきりしている」、社会人からは「時間を守る」「誰にでも話しかけられる」などの声。「人生のタイムマシンがあればいつに行って何をしたい?」では、生徒から「未来に行って自分が何の仕事に就いているか見たい」「過去に戻って失った物を大切にしたい」、社会人からは「部活で悔しい思いをしたので、中学生の頃に戻って仲間たちと試合をしたい」といった思いもあった。
参加した男子生徒(13)は「いろいろな世代の人と話をして楽しかった。仕事にやりがいを感じている人が多く、将来に向かって視野が広がった」と話した。
コミュニケーションとコミュニティの意を込めた中学生こみゅは、人との出会いから人生を豊かにする場として市内中学校で毎年実施している。