茨城県の大強度陽子加速器施設「JーPARC(ジェイパーク)」の出前授業が5日、奈義中学校=岡山県勝田郡奈義町久常=で行われ、2年生40人が講義や実験を通して宇宙の不思議にふれた。
同施設センター長で真庭市出身の小林隆さん(57)が講師を務め、宇宙の大きさからミクロの世界までクイズ形式で楽しく紹介した。
小林さんは地球や銀河の大きさ、地球から太陽や周りの恒星までの距離などを説明。冬に見えるオリオン座のベテルギウスについて「太陽よりも数百倍大きく、今私たちに見えているのは室町時代に出発した光。今は爆発して星がなくなっているかもしれない」と話すと子どもたちから驚きの声が上がった。
さらに顕微鏡では観察できない1ミクロン(1000分の1ミリ)に満たない粒子を研究するために、粒子を加速させる装置「加速器」について、「実は宇宙の始まりはものすごく小さい。最も小さい粒を調べることで宇宙の謎が分かる」と話した。
この後、放射線が通った時にできる霧を観察できる「霧箱」作りにも挑戦。藤原和佳さん(14)は「科学は今まで教科書で習うものだったけれど、身近なところにあることが分かった。放射線の実験は見える世界が広がった」と笑顔で話していた。
小林さんは「宇宙にはまだまだ謎が多い。星を眺めてみよう、きれいだな、不思議だなと感じてもらうきっかけになったら」と呼びかけた。
