「津山っ子こころのふれあいトーク」(津山っ子を守り育てる市民の会主催)が2日、岡山県津山市の市総合福祉会館で開かれ、市内9中学校の生徒18人が学校生活での気づきや社会問題などをテーマに率直な思いを語った。
同会や市連合町内会、中学校関係者らを前に戦争や人権問題、将来の夢などを演題に発表した。
津山中2年の小坂智子さんは「超高齢化社会を向かえる前に」をテーマに、家で一緒に暮らす祖母とのエピソードを挙げ、「体調の面で配慮しなければならないこともあるが、古い習わしや礼儀作法、思いやりの大切さなど多くのことを学んだ。高齢者が暮らしやすい社会になれば、社会全体が良くなる」と訴えた。
また、中道中1年の坂本あかりさんは「自分がSNSで気をつけること」と題し、「だれでも気軽に発信できるツールとして便利な反面、良くない言葉もすぐに拡散されてしまう。人を傷つけない正しい使い方をしたい」と語った。来場者は真剣な表情で耳を傾け、発表後には堂々とした話しぶりに感心する声や質問が寄せられた。
津山っ子こころのふれあいトークは、大人が中学生の考えや価値観を理解する狙いで毎年開催し、24回目。