中学生硬式野球チーム「津山ボーイズ」が新たな練習場とする岡山県久米郡美咲町藤原の丸山町民グラウンドの整備が完了し、完成披露式典が23日、同グラウンドで開かれた。旧練習場からの移転を余儀なくされ、選手らチーム関係者が自力で作業。全国大会出場などの目標に向けて新たなスタートを切った。
約20年前の発足以来、同町百々にある北部町民グラウンドを使用してきたが、町が公共施設のあり方を見直す中で今年4月に一般町有地に変更、グラウンドとしては廃止された。町と協議する中、同じ柵原地域にある町有の丸山町民グラウンドに移転することが決まった。
グラウンドは雑草が生え、外野周辺には木が生い茂るなどしていたため、5月末から選手やスタッフ、保護者、OBらが総出で野球ができるように作業。土の入れ替えや雑木の伐採、防球ネットの設置、照明設備の取り付けといった大がかりな整備に取り組んだ。費用はチームの手持ちや寄付で工面した。
式には地元住民やチーム関係者ら約80人が出席し、近藤雅文代表と安藤久良監督が「快く迎え入れてくれた藤原地区のみなさんに感謝し、叱咤(しった)激励を受けながらチーム一丸となって成長していきたい」とあいさつ。来賓祝辞に続き、選手を代表して土井健心主将(北陵中3年)が「多くの人に助けられて野球ができる環境にあることに感謝の気持ちを忘れず、目標に向かって頑張っていきたい」と力強く決意を述べた。
引き続き紅白戦が行われ、住民らが見守る中で熱戦を繰り広げた。
津山ボーイズは現在、岡山県津山市など県北の26人が在籍。技術や精神面を鍛えるとともに仲間との絆を身につけながら練習に励んでいる。これまでに144人が卒団し、県南の強豪をはじめとする高校に選手を送り出している。
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1整備が完了した丸山町民グラウンドでの式典