第24回観月と邦楽の夕べ(鶴山を考える会主催)が17日、岡山県津山市山下の津山城(鶴山公園)三の丸のつるまる広場で開かれ、市民ら約500人が中秋の名月と優雅な調べを堪能した。
ススキやハギ、団子を飾った特別ステージが設けられ、夜空にはまん丸い月が姿を現した。ソプラノ歌手・大島良子さんら3人による「赤とんぼ」で幕開け。「うさぎ」や「荒城の月」などで澄んだ歌声がお城山に響きわたった。
続いて津山よさこい踊らん会紅、舞踊集団宮坂流が出演し、月光とあでやかな踊りのコラボが観客を魅了した。夫婦で来ていた総社の自営業・延岡いずみさん(56)は「初めて来たけれど、津山城跡で見る中秋の名月に感激しました。暑さを吹き飛ばす歌声と踊りも最高でした」と話していた。
さらに、淡交会津山青年部によるお茶席が設けられ、大勢の来場者が抹茶を味わいながら名月を愛(め)でていた。また、表門入り口から会場周辺に至るまで幼児らの絵で作ったあんどんが並べられ、幻想的な風景が広がっていた。
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