弥生町の主婦・高橋妙子さん(当時54)の行方不明事件が3日で発生から19年を迎えたのに合わせ、津山署などは21日、容疑者の目撃情報があった新見市でチラシなどを配布し、情報提供を呼びかけた。同市内での広報活動は2012年以来という。
同署によると、高橋さんの夫名義の口座から現金を引き出して自殺した男女のうち、男が運転した車と特徴のよく似た車が新見市内を走っていたとの情報が、発生した日の翌日から2日間寄せられた。県警はこれを元に周辺での聞き込み、山中やダム湖などでの捜索を行ってきた。
この日は、市内のスーパーマーケットや駅、パチンコ店など7カ所に事件について書かれたポスターを掲示。Aコープあしん(同市高尾)では、チラシ1000枚とポケットティッシュ1000部も用意し、同署や県警本部の11人が「情報提供をお願いします」と来店客に声をかけて手渡していた。
好本千恵子さん(75)は「衝撃的な事件だったから市内で車が目撃されたこともよく覚えている。何年経とうが帰ってきてほしい」と話した。
同署の丸本孝夫刑事官は「予想以上に事件を覚えている人が多い。今だからこそ言えるという新情報に期待したい」としている。
JR津山駅とイオンモール津山で広報活動を行った3日以降、情報提供が5件あったという。
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主婦行方不明事件のチラシを配布する県警=新見市で
主婦行方不明事件