岡山県久米郡久米南町は、耐震基準を満たしていなかった同町下弓削の町役場の建て替えに向け、基本計画を策定した。隣の町中央公民館も集約した複合施設で、2023年度からの供用開始を目指して工事などを進める方針。
計画では、現在の役場と公民館がある約4700平方メートルの敷地を使用。南側に延べ約2600平方メートルの施設を建設し、北側を駐車場にする。建物には、段差を少なくしてエレベーターや多目的トイレなどを設置。災害時も業務が続けられるよう蓄電設備を備える。公民館機能としては大ホールや会議室、和室などを整備する。
事業費は、約13億9000万円で、建て替えに伴う基金と地方債を活用する。
今後は、20年度中に設計して21年度に公民館を取り壊して建設に着手。22年度中に工事を完了させて移転し、旧庁舎を解体する。
町役場は1972年、町中央公民館は74年に建てられ、2005年に耐震性の不足が発覚した。住民らによる庁舎改修整備検討委員会を発足させ、複合施設が望ましいという意見を踏まえて基本計画を作成した。
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複合施設の基本計画が策定された久米南町の庁舎(右)と中央公民館(左)
久米南町役場建て替えに向け基本企画を策定/岡山・久米南町
- 2020年4月15日
- 行政・公共