◎…久米地域特産の「新高梨」の授粉作業が最盛期を迎えている。純白の花が枝いっぱいに咲き広がる中、生産者が入念に励んでいる。
◎…25歳で就農した岡山県津山市宮部下の樋口由佳さん(37)は、15ヘクタールで約80本の木を栽培。暖冬の影響で昨年より1週間ほど早い5日から作業を始めた。まばゆい日差しに〝花のアーチ〟が輝く中、先端に羽毛がついた梵(ぼん)天と呼ばれる道具を使って一輪一輪に丁寧に花粉を付着させていく。
◎…「手をかければかけるほど、いいものができるのが農業の魅力。甘く大きな実ができ、たくさんの人に味わってもらえるよう心を込めて育てたい」と樋口さん。みずみずしい秋の味覚の収穫は10月に本格化するという。
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青空の下で咲き誇る新高梨の花=宮部下で