自殺予防セミナー(岡山県津山市主催)が23日、津山市大田のリージョンセンターで開かれ、市民や愛育委員ら154人が互いを認め合うことの大切さなどを学んだ。
川崎医療福祉大学の保野孝弘教授が「あなたに、できること あなたにしか、できないこと 脳の男女差から考える『分かろう』から『認める』へ」を演題に話した。
保野教授は、問題を出しながら参加者の共感力の高さを確かめたり、男女の脳のつくりの違いによるそれぞれの心理などを説明したりした。
その上で「『あの人、今つらいだろうなあ』など、あたかも相手と同じように感じられるようになれるといい。そのために、自分の気持ちを話し、じっくり相手の話を聴いてみましょう。そして、相手の言ったことをまずは認めてみましょう」と呼びかけた。
市によると、市内では2015年以降徐々に自殺者数が減少していたが、22年には増加に転じて24人になり、統計を始めた10年以来2番目に多くなっている。市は、第次「いのち支える自殺対策計画」を策定し、市全体で総合的に取り組みを進めていく。