岡山県津山市一宮の中山神社で29日、鎌倉時代から続く「お田植え祭り」が開かれ、古式ゆかしい「くわ振り」を大勢の参拝者が見守り、五穀豊穣(じょう)を願った。
大祭に続き、えぼしひたたれ衣の白装束に、わら草履姿の氏子12人が登場。本殿前の石畳を田んぼに見立て、雌雄の獅子が舞うなか、笛と太鼓に合わせて木のくわで耕すしぐさを繰り返した。また一宮小学校の女子児童4人が神楽殿で、浦安の舞を奉納した。
夫がくわ振りに参加したという東一宮の瀬島悦子さん(63)は「毎年恒例ですが、青空に新緑と白装束が映え、爽やかであると同時にとても厳かで、ありがたい気持ちです」と話していた。
