台湾インバウンドセミナー(美作県民局主催)が27日、岡山県津山市の同局で開かれ、管内の観光関連団体・事業者らが台湾からの誘客増に向けた取り組みについて学んだ。
市町村の担当者や事業者、オンラインを含めて22人が参加。主に台湾人向けのオーダーメイド国内旅行を提案するM&C(香川県)の代表取締役で、通訳案内士の内田知佐さん(42)が「なぜ今オーダーメイド旅行が必要とされるのか~台湾旅行客編~」と題して講演した。
内田さんは、昨年の訪日台湾人が全人口のおよそ4分の1(約118万人)にのぼることや、少人数のオーダーメイド旅行が急増している点について触れ、「日本人のリアルな生活や文化に興味があり、現地の人とつながりたいと考える旅行客が多い」と強調。訪問先の酒蔵や武家屋敷などでの体験エピソードを写真とともに伝え、「地元の人にとって当たり前のことでも、旅行客にとっては感動ポイントになりうる。見せ方や演出を意識してほしい」と呼びかけた。
さらに同局が台湾の旅行会社を招いて実施した視察ツアーの報告などもあり、参加者は終始熱心に耳を傾けていた。
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