人口1000人に満たない村の村長らが集まる「小さな村g7サミット」が、21日から23日まで、新庄村で開かれ、参加者は村内を視察したり情報交換したりして、小規模村の抱える課題の解決策を話し合い、今回のテーマの「主体的に活動する人財(じんざい)の育成」を進める共同宣言を発表した。
参加した自治体は、同村のほか、北海道音威子府(おといねっぷ)村、福島県檜枝岐(ひのえまた)村、山梨県丹波山(たばやま)村、和歌山県北山村、高知県大川村、熊本県五木村。
同会談は、7村が連携して互いの価値を高めていくことを目的に、2016年に丹波山村で始まり、その後各村を回りながら行っており、今回5回目で新庄村では初開催。
初日はふれあいセンター大ホールで行われ、
各村の役場職員やNPO法人メンバー、青年ら関係者77人が参加した。小倉博俊新庄村長は「人口減少、高齢化など課題がある中でも、小さな村ならでは強みがある。七つの村が時代の最先端となり、地方創生の在り方を示していこう」とあいさつ。
その後、教育、林業、まちづくりにおける子どもや若者の育成事例を中学校校長や地元企業の社長らが発表した。続くグループディスカッションでは、「都市への人口流出」といった問題が取り上げられ、参加者は地元の取り組みを紹介しながら「自然の豊かさや人の温かさが村の魅力。その良さを広く知ってもらうと、人が集まってくる」などと意見を出し合った。
2日目は各首長がそろってがいせん桜通りで共同宣言を行い、3日目は、村内を巡り自然に触れ、歴史や産業について学んだ。小倉村長は「村民が一丸となってさまざまなことに挑戦している姿が参考になれば。次世代のためにもサミットを実りあるものにしていきたい」と話した。
第6回は来年、高知県大川村で開催する予定。
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壇上であいさつをする小倉新庄村長
人口1000人に満たない村の村長らが集まる 小さな村g7サミット