人権活動家・安積遊歩さん(65)=札幌市=の講演会(サポートグループたんぽぽなど主催)が14日、下高倉西の特別養護老ホーム・高寿園で開かれ、「助けて!といい合える幸せな地域(仲間)づくり」と題して話した。
「易骨折性」による度重なる骨折や手術を乗り越え、40歳で長女を出産した経験、障害者らも暮らしやすい社会環境の改善を促してきた活動を振り返り「あきらめないで声を出していけば必ず助けてくれる人がいる。行政への交渉も続けることが大切」と強調。
10年前の東日本大震災で故郷の福島県で被災し、ニュージーランドに避難した経緯、そこで暮らす娘が自身と同じハンディを抱えながら前向きに生き、DVサポート活動をしていることにも言及した。
米国で学んだピア・カウンセリングにふれ「〝人生は喜びの中にある〟という考え方はなかなか実感しづらいが、すべての子どもたちがありのままに生きていける、それを応援できる環境づくりを進めてほしい」と呼びかけ、市民ら約30人が熱心に耳を傾けた。
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講演する安積さん
人権活動家・安積遊歩さん講演会