今年(2022年)最後の作州津山宮川朝市が12月25日、岡山県津山市山北の城北橋下の宮川河川敷で開かれ、正月の準備をする近隣の住民らがお飾りや新鮮な食材を買い求めていた。
新津山中央水産(津山市津山口)、2016年まで活動していた「美作の味を育てる会」の黒藪幸子さん(82)ら15店がテントを張り、おせち料理や雑煮の材料となる、かまぼこ、かずのこ、するめ、美作市産の黒豆などを販売。
このうち美作市奥の園芸センター・花きかく園の出店では、シクラメンといった色とりどりの季節の花が並び、訪れた人はじっくり品定めをしていた。
毎回、市に来ているという前原栄さん(86)=津山市山北=は「近くでこれほど新鮮でおいしい食材を買えるのがありがたい。店の人たちの人柄も良く、会話も楽しんでいる」と話した。内田信一実行委員会長(73)=津山市林田町=は「後継者不足などの課題があるが、楽しみにしている人たちのためにも続けていきたい」と語る。
朝市は、地域活性化を目的に林田町や上之町の有志たちで作る同実行委が企画し、1996年から続いている。毎月第2日曜日が開催日で、2023年は2月から開始する。
今年最後の作州津山宮川朝市 開催