岡山県議会文教委員会(本山紘司委員長)は12日、県北初の義務教育学校として4月に開校した同県美咲町の旭学園を視察した。
過疎化、少子化が加速する中山間地域の小規模校について、今後の在り方の参考にする狙いで、同委員の県議7人が来訪した。
青野高陽町長、藤原敬三校長が、小中一貫の1〜9年生を3ステージとし、英語学習や郷土学習への力点をはじめ、異学年交流、コミュニティースクールと地域学校協働活動の一体的推進といった特色ある教育実践について説明し、各学年で学力が県内トップレベルになっている成果にもふれた。
委員メンバーからは「学びの連続性についての工夫は」「長期的な視野で学校をどうとらえているか」といった質問もあり、詳細を聞いた後、各学年の授業の様子を見て回った。
本山委員長は「独自の教育プログラムにより学力向上の実績も上げており、これから他の中山間地域にも普及していく先進的な事例だと思う。3年生がネイティブの英会話に活発に受け答えする様子にも感心した」と話した。