誠道小学校(岡山県津山市久米川南)の6年生13人が25日、郷土史家の橋本惣司さん(林田)を講師に迎え、伊能忠敬(1745~1818年)の測量隊が江戸時代に同校周辺で測量を行った歴史を学んだ。
社会科の授業で実施した。橋本さんは「伊能忠敬は55歳から17年間、日本列島を歩き、正確な地図を作った」とし、岡山県北に入った測量隊は久米地域も訪れ、「伊能大図」「測量日記」に宮尾や坪井といった地元の地名が記されていることを紹介。児童たちは日ごろ通学路などにしている道を測量隊が実際に測っていたことを知り、驚いていた。
測量で目印にする梵天(ぼんてん)と呼ばれるさおなどの道具を使ったり、歩幅で距離を測ったりしていたことを説明。橋本さんが発見した備中国の史料を基に「この地域でも各村から数十人の村人たちが測量の手伝いをしたと考えられる」と述べた。
岡田菜那さん(12)は「学校近くの道を測っていたことを初めて知り、とても興味深かった。通学路を歩くことが楽しくなりそう」と話していた。
児童たちは1日、実際に道を歩いて測量を行う予定。