第25回「南椛墨画会展」が30日、岡山県津山市新魚町のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで始まり、四季折々の花木や山水などを描いた墨痕鮮やかな力作が訪れた人たちを楽しませている。6月1日まで。
主宰する書家・大谷南椛さん(89)=妙原=と市内の9教室の生徒たち37人の近作約100点を出展。
墨の濃淡で表現した雄大な自然や風情のある里山の風景をはじめ、顔彩で鮮やかな色彩を添えたボタンやシャクナゲなどの作品が会場に並ぶ。このうち、山深くに建つ五重塔が印象的な水墨画はその巧みな筆致でその美しい山景と神聖な雰囲気を醸し出す塔を捉えており、趣深い。
今回は手描きのれんにも挑戦。染め上げた布地に施された花や鳥や神仏など個性豊かな意欲作が天井に飾られ、来場者を魅了している。
大谷さんは「会員たちが創意工夫を凝らした作品を通して、日本古来の伝統文化の魅力を感じてほしい」とPRしている。
