津山高専の留学生たちが2022年12月18日、岡山県津山市田町で住民らに教わりながら餅つきやしめ縄づくりを体験し、日本の伝統的な正月行事を学び楽しんだ。
市が今年度から始めた「Welcome to Tsuyama 留学生交流・サポート事業」の第3弾で、海外から来津した学生や生徒たちの思い出づくり、市民との国際交流を目的としている。タイ、インドネシア、マレーシア、モンゴル出身の計11人が参加した。
同所の飲食店・寿司よしひらでは餅つきを実施。初めに店主の得能良平さん(74)や集まった地域の人らが手本を見せた後、留学生たちは早速きねを手に取り、挑戦。「全身をつかって大きく振り下ろす」などと指導を受けながら励んだ。最初はゆっくりとした動きだったが、しだいに慣れていき、最後は周囲の掛け声にあわせてテンポよくついていた。ふっくらとした餅ができあがった後は、ぜんざいに入れてみんなで味わった。
その後、土岐記念館に移動し、しめ縄かざりを作った。マレーシア出身のアイミ・フサイニ・ビン・アズマンさん(22)=総合理工学科機械システム系5年=は「母国のテレビ放送で日本の文化を知ったが、実際にやってみる機会に恵まれてうれしい。とても貴重でいい思い出になった」と話していた。
伝統的正月行事を体験 津山高専留学生