岡山県真庭市上水田の郡神社の伝統行事「火まつり」が20日、同神社で開かれ、揺らめく明かりが夜の田園を幻想的に彩った。
点火式には、年男・年女にあたる北房小学校の6年生15人が参加した。子どもたちは神社の灯明から、たいまつに火を受け取り、本殿を3周した後、参道を抜けて水田に移動。赤々と燃える火を、綿に重油をしみ込ませて作られた「油団子」に移した。
これを合図に、周辺のあぜ道や道路沿いに並べられた約800個の油団子に次々に火がともされ、一帯に光の列が浮かび上がった。参加した子どもたちは「少し緊張したけど無事に点火できて良かった」「今後も地域の伝統を下級生につないでいきたい」と話していた。
この後、真庭商工会北房地区運営会議による第3回「北房花火大会」の約1700発の打ち上げがスタート。色とりどりの大輪と田園に連なる火との共演が訪れた人たちを楽しませた。