加齢で心身が衰えた状態「フレイル」の予防をテーマにした、岡山県津山市高倉地区の「健康寿命延伸講座」が25日、下高倉西の高倉公民館で開講し、住民約60人が知識を深めている。
高倉地域づくりの会が、人生100年時代に備えて健康寿命を延ばす計画を立案し、新たな講座を設けた。
初回は、津山中央記念病院の野中泰幸院長が「フレイルについて~楽しく長生きするために~」、県栄養士会津山支部の橋本美由紀支部長が「たんぱくリッチな食事でフレイル予防」を演題に話した。
最高齢は97歳の女性。参加者は規則正しい生活やバランスのよい食事、社会活動への参加の大切さなどを学び、「日常の改善点が分かり、日々の生活を見直すきっかけになった」といった声が聞かれた。
講座は本年度中に計3回開く予定。会では「延伸講座参加カード」をお年寄りに配っており、こけないからだ体操や脳トレ講座、ふれあいサロンを含む各種講座への参加時に印を付けてもらい、年度末に集計してその成果を確かめることにしている。