岡山県真庭市下方の家具製造・販売メーカー・佐田建美(佐田時信社長)は8日、新たに開発した六角形のサウナ小屋「六角サウナ」の販売を開始した。本場・フィンランドで学んだ知識と日本の伝統技術の組子を生かした本格的な逸品で、同市産の杉を用いて地元のPRにも力を入れていく。
商品は、最大の幅約2.6㍍、高さ約2.3㍍、奥行きは約2.8㍍で、延べ床面積は約3平方㍍。建具の製作技法を応用し、六角形に木材を組んで建てることで耐久性を向上させ、圧迫感を感じない空間を作った。室内には大人6人が座れる木製ベンチのほか、専用のまきストーブを設置。熱した石に湯をかけて水蒸気を発生させ、発汗を促す入浴法「ロウリュ」も楽しめる。
フィンランドでの視察などを元に試作品を製作。病気を患っている友人が利用したところ元気になったことから健康増進も期待できると見て商品化に踏み切ったという。
佐田社長(71)は「適度な温度と湿度でじっくり温まるので心地良く感じるようになっている。本場と同じく家族や友人、社員らとのだんらんの場として活用してもおもしろいのではないか」とPRしている。
本体価格はストーブ込みで199万8000円(税別)。個人のみならず、団体や企業からの注文も受け付けている。
問い合わせは、同社(☎0867-52-7817)。