作州民芸館で「知事と一緒に生き活きトーク」

行政・公共 作州民芸館で「知事と一緒に生き活きトーク」
         

 伊原木隆太知事と県民が直接話し合う「知事と一緒に生き活きトーク」が20日、西今町の作州民芸館で開かれ、「地区防災計画を広げよう!」をテーマに意見を交わした。
 災害発生時に助け合う仕組みとして県内初の「地区防災計画」を昨年1月策定した住民組織「城西まちづくり協議会」のメンバー、防災の専門家としてアドバイザーを務める磯打千雅子香川大学特命准教授、県と市の担当者ら7人が出席。
 平野壮司同協議会防災防犯部会班長は「まち歩きや避難所運営ゲームを交えて学ぶことで、子供やお年寄りにも分かりやすく周知され、地域の防災意識が高まった」と指摘し、佐々木裕子同協議会事務局長は「取り組みを通じて住民が災害に対する危機意識を共有できた意義は大きい。重要性を学ぶ場も必要で、異常気象が続く中、もっとハードルを下げてモデル事業を実施してほしい」と要望した。
 磯打准特命教授は「計画を生活にとけ込ませることで災害時の連携が強固になる。西日本豪雨(2018年)の前から取り組んでいた城西は好事例として県内各地の後押しになっている」と強調。
 伊原木知事は「地形など特有のリスクへの対応も問題で、地域力と防災力はかなり連動していると思う。それぞれの地域でいい備えができるよう底上げにつなげていきたい」と述べた。
 県内では現在、倉敷、総社、備前市と勝央町の住民団体が同計画策定を進めている。
 知事はこの日、同館近くで1998年の台風10号による内水氾濫時の痕跡、水害後に改修された藺田川の水門も視察した。
 このトークは、県民のニーズと意見を県政に反映させる狙いで2013年度から多様なテーマで開催し、本年度は4回目。

 城西まちづくり協議会のメンバーらと意見を交わす伊原木知事(右)


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