元作陽短大教授で作曲家の矢内直行さん(70)=沼=が、江戸時代から昭和に活躍した県ゆかりの詩人5人による詩や和歌に曲をつけ、歌曲集CD「ふるさとの詩人たち」を作った。
詩人は良寛、平賀元義、犬養木堂(毅)、薄田泣菫、河野進。宗教家、学者、政治家といった横顔も持つ人物の心象を音楽として表現することで身近に感じてもらおうと計26編を選び、それぞれのイメージに合う曲調に仕上げた。
共に演奏会を開いている田中誠くらしき作陽大学講師がテノールの歌唱、土居里江同大学准教授がピアノを担当し、音響に定評のある鏡野町のヴァルトホールでレコーディング。ジャケットは野鳥写真家の影山克己さん(山方)による日本画を思わせるノビタキのカットで装丁した。沼のヨシダミュージックで取り扱い、価格は2000円。
「詩人たちの心に思いをはせ、その詩が生まれた情景が浮かぶような曲を意識した。田中さんの柔らかく豊かな歌唱、土居さんの繊細な音色の旋律が詩の世界観を際立てている。コロナ禍で気詰まりがちな心の癒やしにもなれば」と矢内さん。
問い合わせは、ヨシダミュージック(☎234000)。
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歌曲集CD「ふるさとの詩人たち」を作った矢内さん
作曲家の矢内直行さん 歌曲集CD「ふるさとの詩人たち」を作成
- 2021年4月9日
- 歴史・文化