世界で活躍するプロの演奏家たちが集う楽団「パストラーレ」による演奏会(津山朝日新聞社主催)が19日、岡山県苫田郡鏡野町の芳野こども園で開かれ、同町内6園の園児たちが木管楽器と打楽器の生演奏に聴き入り、その調べを楽しんだ。
同楽団に所属する東京フィルハーモニー交響楽団(東京フィル)の首席ファゴット奏者で津山市出身の廣幡敦子さんが、幼い子どもたちにクラシックの音楽に触れる機会をつくろうと企画。芳野、かがみの中央こども園、香南、鶴喜、奥津保育園、郷幼稚園の5歳児クラス(年長組)76人が参加した。
演奏会では廣幡さんをはじめ、フルートの満丸彬人さん(オーケストラ・アンサンブル金沢)、オーボエの荒川文吉さん(東京フィル首席)、クラリネットのアレッサンドロ・ベヴェラリさん(同首席)、ホルンの日橋辰朗さん(読売日本交響楽団首席)とゲストの打楽器奏者の秋田孝訓さん(東京フィル)が出演。クラシック音楽や童謡の曲などを披露したほか、一人ひとりが自身の担当の楽器を紹介した。
子どもたちは普段見慣れない楽器に興味を示し、木管五重奏と打楽器の合奏にじっと耳を傾けていた。テレビアニメの楽曲の演奏では声をそろえて大合唱。終わりに奏者たちに自身の好きなアニメの曲が演奏できるかなどと質問していた。
