第15回 油絵グループ「べる・ふぉんて展」(津山朝日新聞社など後援)が岡山県津山市のアルネ津山4階・市立文化展示ホールで開かれ、油彩やアクリル画の意欲作に来館者が見入っている。7日まで。
洋画家・八木泉さん=上河原=と主宰の教室で制作を楽しむ40代~80代の愛好者7人が計28点を出展。
メインの油彩は、阿波の雪景色や晩秋の山里、旧遷喬尋常小学校といった身近な風景、着物やドレス姿の人物、四季の花々などをモチーフに、柔らかなタッチや繊細な筆使いの作品が並ぶ。さらに真上からのアングルで描いた群れ泳ぐ金魚も印象的。
八木さんのアクリルによる抽象画の大作「希望の匂い」は、明暗の表現と躍動的な色彩の重なりが、混とんとした時代に差し込む一筋の光を感じさせる。
八木さんは「キャリアを重ねる中、それぞれモチーフとじっくりと向き合って描き、個性や内面が表現できている」と話している。