「ミュージックフェスティバルin久米」が8日、岡山県津山市中北下の久米公民館ホールで開かれ、音楽を通して来場者たちが交流を深めた。
住民たちの交流の場を作り、地域の活性化を図ろうと愛好家たちが実行委を立ち上げて開催し、今年で15回目。久米地域の住民を中心に、津山市中心部や真庭、美作市から10~80代の音楽愛好家ら20組が出演し、ダンスや吹奏楽、コーラス、クラッシックや軽音楽などを披露。日ごろの練習の成果を発揮させ、会場を盛り上げた。
午前の部では60歳以上が集う趣味のクラブ「おんちクラブ」のメンバーが合唱で美しい歌声を響かせたほか、誠道、中正、喬松小学校の児童たちが踊りとけん玉を合わせた個性的なパフォーマンスを発表。鼻笛という珍しい楽器や三味線、ピアノ、ギター演奏もあり、訪れた人たちは楽しそうにその音色に耳を傾けていた。
津軽三味線の独奏でみごとなバチさばきを見せた演奏歴23年、出場回数8回目の久米川南の78歳男性は「演奏できる機会になかなか恵まれない中、受け入れてくれる場所があるのはうれしい。共演者同士も共通の思いや楽しみを共有できて交流を深めることもできる。毎年この日を楽しみにしている」と笑顔で話していた。