津山市健康増進課主催の「高校生への食育教室~食と健康のワークショップ」が27日から、津山東高校=岡山県津山市林田=で始まり、5日間の日程で各クラスの生徒たちが健全な食生活と心身の健康について理解を深めている。
特に20~30代の若い世代に多いとされる摂取栄養素の偏り、欠食や少食、過剰なダイエットによる痩せすぎ、食事を取らないなどの課題に目を向け高校生の時から正しい知識を身に付けて食に対する意識を高め、将来に生かしてもらおうと企画した。期間中は普通科2年生118人、食物調理1年36人、看護科1年生33人が参加し、美作大学食物学科の学生が協力している。
初日は2年5組が受講。会場にはパスタや焼き魚、サラダなどの料理に見立てた実物教育用食品模型「フードモデル」が並べられ、生徒はその模型を活用して栄養価計算と献立に含まれる栄養バランスを診断できる体験に挑戦。友人同士で相談しながら好きな料理を選び、専用の機械で測定して職員から理想的な献立についてアドバイスを受けていた。
このほか、お菓子や飲料水、調味料に含まれている塩分や糖分をわかりやすく説明した展示や大学生が作った朝食、果物を食べることの大切さなどを呼びかけた啓発ポスター、大豆を箸でつまんで運ぶゲームなどもあり、生徒たちは楽しみながら学びを深めた。
吉田光佑さん(17)は「カップ麺などのインスタント料理に想像以上の塩分量が含まれていることに驚いた。栄養を取り過ぎたり、逆に不足したりして自分では気付かずに偏った食事をしていることが分かった。意識して食べるようにしたい」と話していた。
