「高校生への食育教室〜食と健康のワークショップ〜」(岡山県津山市主催)が8日、津山東高校(岡山県津山市林田)で開かれ、1年生40人が健全な食生活について認識を深めた。
市健康増進課の職員が講師を務め、2班に分かれて体験。食育SATシステムコーナーでは、ICタグを内蔵した豊富な食品サンプルの中から、普段の食事内容に沿って選び、栄養バランスを計測。生徒たちは、結果シートで過剰になりがちな塩分や脂質、不足しがちな鉄分などを確認し、アドバイスを受けた。
さらに展示コーナーには、1〜2年生(201人)を対象にしたアンケート結果を掲示。朝食を毎日食べる生徒は65・5%、野菜を毎食食べる人は21%だったことなど問題点が指摘され、栄養成分表示に関する知識も啓発した。このほか、時間内に正しい箸(はし)の持ち方で大豆を皿に移すゲームや心の健康に関する話もあった。
植木啓介さん(16)は「栄養バランス診断では、カルシウムと鉄分が不足していた。今日学んだ内容を参考に改善していきたい」と話した。
同教室は、若年層の食への課題改善を狙いに市と連携して恒例で開き、同校では15日までの4日間で201人が受講する。
健全な食生活認識 高校生への食育教室 津山東高校1年生